那須塩原に暮らす人

東京との2拠点活動も可能なまち。ママさんシンガー 松本加奈子さん

プロフィール 那須塩原市出身。高校生のときに東京の大手芸能プロダクションに入り女優やモデルとして活躍。旦那様を2013年に癌で亡くし、ひとりで姉妹を育てながら歌っているママさんシンガーソングライター。

 

お客様の笑顔を引き出すのが仕事。
「今ある幸せは当たり前ではない」
自分が経験したからこそ、伝えていきたい。

具体的には、「30分でステージを盛り上げてください」とか、細かな時間を配分されて「司会をしてください」という依頼が多いのですが、「そこに居合わせ人達から笑顔を引き出すこと」が仕事なのだと思っています。

特に、主人を亡くしたことで命の大切さを知りました。これは本とかで学ぶことではなく、経験した人でないとわからない。大震災で亡くなられた方、悲しい経験をした方もたくさんいらっしゃいますよね。でも人間ってよくできていて、忘れるじゃないですか。時間が経つと忘れてしまうんです。

私の歌に「時計」という曲があるのですが、「当たり前の日常は当たり前じゃない」んですよね。もちろん笑顔もそうなんですけど、命の大切さ、今あるこの幸せは当たり前じゃないんだよ、と伝えられるシンガーソングライターでありたいと思っています。

土台を作ってからの芸能界デビュー。
戻ってこられる場所、2拠点での活動も
那須塩原で暮らす魅力。

小さい頃から歌ったり踊ったりするのが好きで、妹たちや近所の子たちを集めて歌を歌ったり、お芝居をしたりしてました。

中学生の頃に芸能界に憧れ、高校生の頃にはいろいろなオーディンを受けて、芸能プロダクションに入りました。高校3年生の時には新幹線で東京に通いながら演技レッスンを受け、土台を作ってから上京しました。

東京にいると頑張っていて、つらくなることもありました。そんなときに帰って来やすいというか、帰ってこられちゃうまち、というのも、那須塩原に生まれて育ってよかったと感じたことです。

実はこれからまた月に1回くらい東京に出て、頑張っていきたいと思っているんです。仕事をする上でも環境は大切だと思っています。東京まで通えちゃうからこそ、2拠点で活動ができ、自分にとって理想的な形で仕事ができると思うんです。

それもあってか、那須塩原はミュージシャン多いんですよ。しかも大御所がいらっしゃるんですよね。

那須塩原での再スタート。
理想的な環境で子育てをしながら
子どもたちの笑顔のために夢を追い続ける。

主人に癌が見つかってから、療養のために戻ってきました。その8ヶ月後に主人は他界。今度は子ども達が笑顔になるために歌を歌おうと、再スタートという形で始めさせていただきました。

ここは東京と違って、なんと言っても自然豊かな中でのびのびと子育てができるところも魅力的です。

河川敷公園で子ども達を遊ばせて川の流れの音を聞きながら那珂川沿いを子ども達と散歩するのが私は好きで、良く行くんです。

緑の多い中で子育てをしたかったので、とても満足しています。

高校時代大きな夢を持ち毎日走っていたまちを今、子育てをしながらまた走り出しました。

商工会での司会やイベントなどの依頼をいただいたり、経験が少ない中、毎回毎回勉強をさせてもらっているんです。お祭りやイベントで歌う度に大きな喜びや達成感を感じています。これからも地元を盛り上げる活動をかんばりたいと思っています。

 

※ 曲作りは、こういう曲を作りたいなぁとアイディアが浮かんだ時に作っています。私の場合は子育てがメインなんですよね。そのプラスアルファの中で曲作りをしたり、歌を歌ったり、社会貢献というほどではないのですが、今まで経験してきたことの中でたくさんの人が笑顔になったり喜んでくれることをしています。

 

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