那須塩原に暮らす人

暮らしを楽しみながら仕事ができるまち。樋爪克至さん

プロフィール。富山県出身。奥様は那須塩原市出身。移住後、ボタニカルショップ「Dear,Folks & Flowers」を開業。アートラリーイベントを主宰。

 

暮らしにお花や植物に関するものを取り入れて欲しい。
経験を形にした、ボタニカルショップをオープン。

2017年の4月にお店をオープンしました。

2年間ほど下積みとして、SHOZOカフェのレンタルスペースで期間限定ショップという形でやっていました。年に2〜3回、3日間ずつ、お花と雑貨を販売する複合ショップです。

もともとニューヨークに留学をしていた時、いろいろな形態のお店を目にしました。例えばお花屋さんの中でコーヒーが飲めたり、雑貨屋さんと他のお店が混在していたり。そういった環境でたくさん影響を受け、そして日本に帰ってきた時に、日本にもそんなお店があったらいいなと思っていました。

「暮らしにお花や植物に関するものを取り入れていただく」がお店のコンセプトです。一般的なお花屋さんでは生花や鉢物を扱うのですが、このショップでは、生花や鉢物だけでなくドライフラワーやお花にまつわる雑貨、アンティークな一点ものなど、お花と一緒に利用して暮らしの中に取り入れられるような商品を扱っています。

 

暮らしを楽しみながら仕事ができるまち。
地元の方との関係も心地いい。

東京にいた時はサラリーマンをしていました。常にガヤガヤしている中にいるような、“街の中で暮らしている”という感覚です。自然が近くにないこともあって、気が休まらないというか、刺激がずっとあって毎日がピリピリしているような感じですね。

私は妻の実家が那須塩原市ということもあり移住しましたが、実は今、アメリカの方でも都心部から少しローカルなところに移り住む方が増えてきているんです。その方たちというのは“クリエイティブクラス”といってIT関係だったりアーティストだったり、自分たちで何かをやろうという方たち。以前はニューヨークとかロサンゼルスとかにいたんですけど、今は郊外のたとえばポートランドとかに移住していて、暮らしを楽しみながらお仕事をする、いわゆる“ノマドライフ”をする方が増えています。その暮らし方を実現するのにここ那須塩原市は限りなく近いと思います。

私は起業するときに商工会の創業支援を受けました。その頃はまだまだ空き家があってもなかなかその地元の人と橋渡しをしてくれるところがなくて苦労しました。今はそれが少しずつ緩和されて空き家が貸し出されるようになってきて、起業する人が増えてきました。ますます理想型になりつつあります。

まちのために使うという意味で、もともと住んでいる方たちにとってもよい使われ方だと思います。移住してきた人たちは、自分たちのビジネスをするためだけに仕事をしているのではなくて、那須塩原市というまちに溶け込み、自分たちを表現して、それをビジネスにつなげたいと思っている人が多いと思います。

今度は地元の方の番。東京で仕事をしていてUターンをし、今度古着屋さんをオープンする方がいらっしゃいます。その方は実家が農家で、農業をしながら自分が好きだった古着の販売を始めようとしています。そういった流れがどんどん増えています。

 

このまちに何か残したい。
アートラリーイベントを開催。

このまちには様々な経験をされている方がいらっしゃるので、まちに出て、いろいろなお店を廻ってスタッフの方と話をしているうちに、仲良くなったり、コミュニティができたりして仲間が増えていきました。

那須塩原は飲食やカフェの文化が発展してきているまちだと思います。そこにアート的なものが加わることによって、さらにまちの魅力が増すのではないかと考えています。もともとアートスクールの出身なのでアートには昔から興味があり、このまちに何か残せないかなぁと思ってアートイベントを企画しました。

ギャラリー1店舗だけでやるのではなくて、まち全体でお店を回れる形でアートラリーっていうんですけど、そのような形で開催することによって、今まで立ち寄ったことのないお店にもアートを通して立ち寄ってもらえるのではと思い、企画しました。お店側にもメリットがあり、お客様にもアートを楽しんで回ってもらえるようなもので、これってあまり東京とかでもあまりやってないんです。

以前はお店単体でイベントをやっていたのですが、業種柄、お花はいろいろなお店にも使っていただけて、どのお店の方とも仲良くしていただいたので、この企画のベースにもなっているのではと思います。

 

オンとオフのメリハリがあるこのまち特有の暮らし方。
暮らしを豊かにできるまち。

暮らしを豊かにする。那須塩原市の暮らし方はかなり私の理想に近いものになっています。都会的な暮らしをしながら近くに自然がある。東京とか都会では体験できないような暮らしができています。

オフの時には、那須塩原にはやはり自然が多いのでリフレッシュするのに川の方にいったり山の方に行ったりしています。仕事をするときは仕事をするオフの時はしっかりオフというメリハリのある暮らしがこのまち特有の暮らし方なのかなと思います。

 

 

※小物などのインテリア雑貨も取り扱っています

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